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お釈迦様のような甥っ子の言葉

こんにちは。
ベイビークリシュナ似の姪の兄である、Jの観察を最近していました。

今年9月に9歳になるJは、もともととても気性のやさしい子で、赤子の時から誰も教えていないのに自分の食べ物を犬たちに分け与えたり、親や周りの大人にも食べさせるなどの行為を自然とする子供でした。

基本が笑顔で情緒が安定している機嫌のいい子なので、乳母車に乗っているときからスーパーのレジのおばさんや、道ですれ違うおばあちゃんなどに大人気で、「あらー、ハンサムボーイねえ、将来は女の子をいっぱい泣かすわねー」などと言われる人気ぶりでした。

幼稚園に行くようになると、その慈悲の心は同級生に向けられ、新入りが来ると、誰も頼んでもいないのに自ら「ここが水飲み場、ここがトイレ」と色々案内してあげて、お弁当をこぼして泣いている子がいると、自らの分を半分分け与え、まだ英語が話せない移民の子が来ても、言語の通じないじじばばとのコミュニケーションに慣れているJは、ちゃんと一緒に遊べるので、先生がこれらの出来事を妹に話した後に、「というわけで、今後は新入りの子のお世話はJに任せることにしようと思って」と言ったそうです。

妹としては、「それは違うんじゃないか」と思ったそうですが。
というのも、JはJで多動の毛があるので、注意散漫になることも多く、妹も近くにいたしっかりしてそうな同級生の女の子に「うちの息子よろしくね」とお願いしたこともあるそうなので、それに任せていいいのか?という思いもあったはずです。


Jの多動性については、バンクーバに来てから私も観察をしてきました。
確かに基本的に機嫌のいいJですが、まだ遊びたいのに帰るよと言われたときや、気分じゃないのに宿題をやれと言われた時など、「自分のやりたくないタイミングでやりたくないことを強制されたとき」は、「クネクネ状態」に入ります。
クネクネして、やるべきことに集中できない状態で、こうなっているときは話も通じません。

話が通じる状態の時に、「この前のあれだけど、ああなってるときは頭の中はどうなってるの?何を考えてああなっているのか?」と聞いてみたら、暫く考えた後、「思い出せない」だそうです。
「その時はその時のことしか考えてない」だそうです。。
これって、お釈迦様の教えの、「今目の前にあることだけに集中」っていうのを実践してるだけ?!

Jの「今この時にだけ集中する」という性質というか、気持ちの切り替えの早さは随所に表れています。たとえば、やめろと言われた兄弟げんかを続行したり、聞き分けなくいつまでもダメと言われたことを、「でも僕は××したい」とクネクネしながらいい続けているとき、妹の家では、「部屋に行きなさい」と言われます。

「一人になって落ち着いてから戻ってきなさい」という意味なのですが、機嫌を損ねてクネクネしだすと部屋に追いやられます。大抵10-20分で本当に何事もなかったかのように戻ってきて、機嫌よく遊んでいます。

以前学校のやんちゃ坊主にJが頭をぶたれ、こぶができるレベルの出来事がありました。
問題ないと思うけど、様子がおかしければ注意してねと先生から親に連絡があったそうです。

相当痛かったはずなので、Jもその時は大泣き。
家に戻ったJに、「なんでその子はあんたを殴ったの?」ときくと、ケロッとして、「彼は僕が嫌いなんだよ」と言い放ちましたが、その様子が「だから何だ」という感じなのです。
嫌われていても、殴られても、その時は痛かったから泣くけど、今はもう痛くないからどうでも良いようです。なんでお前はそんな過ぎ去ったことを気にするのか?という感じです。


Jは食が細いので、食い意地の張っている弟Mにいつも「僕のも食べていいよ」と自分の分を分けてあげたり、好きなものでもMのスピードについていけずノロノロ食べていると横取りされて泣いたりしています。

ですが、自衛しようという考えには至らないようです。何度も何年もそれを繰り返しているのに、Mから自分の食べ物をとられないようにしようとは考えず、またおもちゃの取り合いでも気性のやさしいJは、3歳年下の弟Mにおもちゃを取られても泣くだけで仕返しはしません。

妹と、「空手でも習う?」と聞いてきても、「僕は木の板なんか割りたくないよ」と言います。
「木の板を割るだけじゃなくて、自衛方法を学べるんだよ。もうMからおやつ取られないように自分を守る方法も教えてくれるよ」と言っても、「別にいいんだよ」となります。


先日は、先にドーナツを食べ終わったMからJのドーナツを守るために私と妹の間に座らせて、私たちが守ってあげたら、私の耳元でこそっと、「Mに一つ上げてもいい?」と聞いてきます。
食は細くても、好きなものなら食べるJなのに、なんでか聞くと、「別にドーナツは大好きってわけじゃない」と言います。


先週は、Jが妹に学校に持っていっているランチの何の変哲もないJのサンドイッチを、一緒にご飯食べてる女の子が気に入っていて、「私の分も持ってきて」というから、彼女の分も作ってくれと言ってきたそうです。

妹も、「ただの白い食パンにマヨネーズ塗って、チーズとハムを挟んだだけの何の変哲もない普通のサンドイッチなんだけど、何が気に入ったんだろう?」と言っています。

おそらく、彼女の家はオーガニック系の白くないパンとか、健康的な加工食品ではない食材をサンドイッチに使っているので、子供にとってはおいしくないのではないかというのが私の読みです。
妹も、「それはあり得るね。子供は基本的に不健康な加工食品の方が好きだからね」。

で、翌日持って行ってあげたら、彼女はなんて言ってたか聞いてみると、Jは、「彼女はこれは私のだ!って言って、奪い取って食べた」といいます。オーマイガー。

「それでいいの?」と聞くと、「彼女はいつもそんな感じだよ。そういう生き物だよ」と言います。

前に弟のMは我が強いのでいつもギャーギャー騒いでいるので、「なんでMはこんなに騒ぐんだろうね?」と聞いた時も、「Mはこういう生き物なんだよ」と答えました。

これがまさに、お釈迦様のような答えというか、Jの「物事をあるがままに捉え、受け入れ、ジャッジしない」という生き方そのものを表していると思うのです。

なかなか言えることではないと思いますが、Jにとってはこれは当然というか、それ以外の答えはなかろうという感じなのです。。


なんとなくいやな予感がしたので、学校にJを迎えに行ったときにクラスの外に張り出してあるその女の子の顔写真を見てみました。よくも悪くも賢そうな気の強そうな女の子です。

これはもしや、毎日サンドイッチ半分取られてるんじゃないかと思い、Jに確認すると、
「そうだよ。半分あげてるよ」とのこと。「どの位の期間?と聞くと、「ここ1週間位」だそうです。

ただでさえ食が細く、やせっぽちのJが家ではMに食べ物をとられ、学校では仲間に分け与えてでは、成長できないではないか!ということで妹に言うと、月曜日に学校の先生に報告するのと、Jにも「自分の分は自分で食べなさい。シェアしてはいけません」ときつめに伝えていました。

とりあえずこの件は、先生が全員に「ランチは他人とシェアしないで自分で食べること」といい、Jも彼女に「ランチはシェアできないよ」と伝えて一件落着。

 

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